条件付き書式設定とアイコンセット

Lucidchart のデータを視覚化するもう一つの方法に、条件付き書式設定とアイコンセットがあります。以下では、スタイル要素やアイコンでオブジェクトの特定の性質を強調するルールを図に追加する方法を説明しています。

lucidchart_conditional_formatting_org_chart_3.png

会社の組織図を作成しており、階層構造をまたぐ様々なチームに所属しているメンバーがいると仮定しましょう。例えば、以下の図では、Noah Sims、Benjamin Fisher と Jeremiah Fowler は全員、同じ SCRUM チームに所属していますが、報告先となる上司はそれぞれ異なります。条件付き書式を使うことで、各チームをすばやく色分けし、この関係を視覚化することができます。

Lucidchart 条件付き書式設定 組織図

従業員にはそれぞれ、所属チームに沿った図形データが関連付けられています。Jeremiah Fowler の場合には、Project Team = Press となります。このデータを使用して条件付き書式を設定していきます。

Lucidchart 条件付き書式設定 図形データ

まず、ルールを適用したい図形をすべて選択し、杖のアイコンをクリックして右側の条件付き書式パネルを開きます。

lucidchart_conditional_formatting_wand_icon.png

[新規ルールの作成] を選択します。

lucidchart_conditional_formatting_create_new_rules.png

現在、図形の書式設定とアイコンセットの2種類の条件付き書式設定が利用可能です。図形の書式設定オプションでは、ルールを設定して図形や線の色、スタイルや幅を変更することができます。アイコンセットオプションでは、ルールを設定してチェックマークや警告サインなどのアイコンを図形に添付することができます。
この例で各チームを色分けするには、[図形の書式設定] を選択します。Project Team 図形データに 「Press」の値がある場合には、図形の塗りつぶしの色を緑に変更するとしましょう。[次の場合に書式を設定] セクションで [テキスト] を [図形データ] に変更します。[図形データのラベルを入力] フィールドで、ドロップダウンから [Project Team] を選択するか、入力します。3番目のドロップダウンで [指定した内容に等しい] を選択し、その下に「Press」と入力します。[図形のプロパティ] セクションで塗りつぶしの色を緑に変更します。

lucidchart_conditional_formatting_formatting_type.png

最初に選択した Project Team の図形で Press に等しいものがすべて緑に色分けされました。この例では、図形データに基づき条件付き書式設定のルールを設定しましたが、図形内のテキストに基づいてルールを設定することもできます。

条件付き書式設定パネルの外側をクリックすると、作成したルールが一覧表示されます。

lucidchart_conditional_formatting_view_rules.png

ルールリストは [選択内容に適用]、[一部に適用]、[その他のルール] の3つのセクションに分かれています。ルールが選択範囲のすべての図形に適用される場合には、[選択内容に適用] セクションにそのルールが表示されます。ルールが選択範囲のすべてでなく少なくとも1つの図形に適用される場合には、[一部に適用] セクションにそのルールが表示されます。そして、文書内にルールがあるものの、選択範囲の図形には適用されていない場合には、[その他のルール] セクションにルールが表示されます。既存のルールを選択内容に適用する場合には、パネルからルールを [選択内容に適用] セクションにドラッグするか、直接図形にドラッグします。ルールを削除するには、3つのドットをクリックしてメニューから [削除] を選択します。

Delete_Rule.png 

ルールのタイトルをダブルクリック、またはメニューから [名前を変更] を選択してルールの名前を変更することができます。ルールを編集するには、対象のルールをクリックしてルールの編集パネルに移動します。

この例では、Press Project Team のすべての従業員の図形を緑に色分けしました。Chart Project Team についても、今度はオレンジに色分けしていきます。まず、すべての図形を選択し、ルールの3つのドットをクリックしてメニューから [複製] を選択します。

[次の場合に書式を設定] セクションで「Press」を「Chart」に変更し、[図形のプロパティ] セクションで塗りつぶしの色を緑からオレンジに変更します。

lucidchart_conditional_formatting_formatting_type_2.png

間違えた場合には、ヘッダーのごみ箱アイコンをクリックしてルールを削除できます。

lucidchart_conditional_formatting_delete_a_rule.png

従業員の所属するチームによって色分けされた組織図が完成しました。

lucidchart_conditional_formatting_org_chart.png

これらのルールはいずれもルールリストに表示されます。ルールは、下から順に図形に適用されます。つまり、2つのルールが同じ図形に適用される場合、上のルールが下のルールに優先されます。ルールをドラッグしてルールの順序を変更することもできます。

例えば、業績評価の時期となり、各従業員が自己評価を記入しなければならないとしましょう。すでに評価を提出したのは誰か、また、チーム単位の評価の提出状況を把握したいとします。こうした場合、そのデータは、それぞれの図形に「Y (はい)」または「N (いいえ)」に等しい「Finished Review (評価完了)」として添付されます。

lucidchart_conditional_formatting_selected_shape_data.png
アイコンセットを使用して、評価が未提出の従業員全員に赤い X を追加することができます。

ここでもまず、従業員全員を選択し、条件付き書式設定パネルを開きます。[+ルール] ボタンをクリックしてルールを新規作成します。

lucidchart_conditional_formatting_applied_to_section.png

今回は、[書式の種類] から [アイコンセット] を選択します。

[スタイル] ドロップダウンからは、8種類のアイコンセットを選択することができます。

lucidchart_conditional_formatting_style_options.png

赤い X を含むアイコンセットを選択します。それぞれのアイコンに別々の条件を設定し、ドラッグして図形に表示される順序を変更することもできます。ですが、この例で使用するのは赤い X のみですので、他のアイコンの下でドロップダウンから [テキスト] を選択し、[使用しない] に変更します。

lucidchart_conditional_formatting_conditiona.png

赤い X アイコンについて、ドロップダウンから [使用しない] 選択し、[図形データ] に変更します。条件を「Finished Review (評価完了)」[指定した内容に等しい]「N (いいえ)」に変更します。

lucidchart_conditional_formatting_change_condition.png

図形上のアイコンの位置は、位置セクションの移動したい位置をクリックして移動することができます。

lucidchart_conditional_formatting_change_position.png
チームごとに色分けされ、業績評価を未提出の従業員がひと目で分かる組織図が完成しました。

lucidchart_conditional_formatting_org_chart_3.png

条件付き書式設定を使用することで、Press チームのメンバー3名中2名がすでに評価を完了している一方で、Chart チームではメンバー4名中1名のみにとどまることが簡単に分かります。

条件付き書式設定とアイコンセットは、1つの図上で複数のレイヤーを視覚化するのに非常に適した方法です。図内でシステムの稼働状態を監視するためにも活用できます。例えば、AWS インスタンスの平均ダウンタイムを Google Sheet で追跡しており、この内容を AWS インフラストラクチャの図内で視覚化したいとしましょう。スプレッドシートの行を図内のインスタンスにリンクさせ、さまざまなアップタイム率をアイコンで表示する条件付き書式設定のルールを作成することができます。

lucidchart_conditional_formatting_link_to_google_sheets.png

lucidchart_conditional_formatting_aws_example.png

RDGW (7) インスタンスのアップタイムが100%以下に低下すると、Lucidchart が自動で緑のチェックアイコンを黄色の三角の警告アイコンや赤の X アイコンに変更します。データのリンクと条件付き書式設定で、データの変更を直ちに視覚化することができます。



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